一時期皆の話題の中心だったあのカーキンの外道ビートを考えてみました
このデッキは、
「基本的に事故を起こさず、ものすごい勢いで相手のライフを削り取り、手札破壊や墓地破壊で相手のコンボの準備を潰して、逆転のコンボも使わせない!!」
という戦い方に特化しています。
とのことなのでそのコンセプトを頭に入れながら組んだ現代の外道ビートがこちら
TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!そうに見えるでしょ?
勝手に解説をしていきましょう
リリースのいらないLv4以下だったり、容易に特殊召喚できるジュノンだったり、光属性だったり、相手のジャマをしたりなモンスターを入れています。
始めたばかりの人は、よく防御力の高いモンスターを守備表示で出そうとしますが、遊戯王というゲームでは、攻撃力の高いモンスターが攻撃表示で立っているだけでも、それはつまり「防御」となります。
ですのでこのデッキの場合は防御は気にせず、攻撃主体でいきましょう。
魔道書の神判でアドを稼ぎそのアドバンテージを使って優位に立ちながら、どんどん殴っていきます。
相手がこちらより大きなモンスターを召喚し、殴り返してきた場合、《収縮》や《オネスト》でパワーを上下させたり、ゲーテの魔道書による万能すぎる除去によって返り撃ちです。
魔法やトラップは、《プレイカー》や《サイクロン》で潰すか、あるいはまったく無視して攻撃し続けます。
たとえ《ミラーフォース》があるのがわかっていても、使わせれば良いのです。次のアタッカーを出せば良いだけなのですから(キリッ。
そしてその次のアタッカーは魔道書の神判やグリモの魔道書により確保できることが約束されています。
カンタンに言うとこのデッキは、神判によってアドの重力崩壊を起こし、そこから生み出される無尽蔵のリソースによって、「殴り続ける状況を作り続けて、そのまま押し切れる状況を作り出すデッキ」だと言えるでしょう(キリッ。
加えて、《カイクウ》で墓地を除外したり、《白い泥棒》で手札を破壊していれば、相手は逆転のコンボも使えなくなります。
要するに、何もさせずに一方的に勝つ事がカンタンにできるわけです。
始めたばかりの人にとって恐いのは、上級者の使う、「なんだかわけのわからないコンボ」です。
が、そもそも相手を、そんなコンボの使えない状況に追い込んでしまえば、何も怖いものはありませんよね。
■各カード解説
オネスト
☆4 光属性 天使族 効果
ATK/1100 DEF/1900
自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す事ができる。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。
手札から捨てると、光属性モンスターのパワーが、相手モンスターのパワー分上昇。
つまり、攻撃力1900のモンスターと、同じく1900のモンスターがバトルする場合、《オネスト》を使うと、こっちは3800に。
使用タイミングはバトルフェイズの「ダメージステップ」なので、バトルに入ったら、「ダメージステップに入ってよろしいですか?」と相手に訊きましょう。
このデッキの主軸です。
場合によっては、《オネスト》自身を召喚して、攻撃しましょう。
殴れるときは、殴る。このデッキを使う際の鉄則です。
間違っても、マンガの遊戯のように、「あの伏せカードが怪しいぜ・・ここは何もせずにターンエンドだ!」とか、言わないようにしましょう。たいていの場合、意味がありません。
ライオウ
☆4 光属性 雷族 効果
ATK/1900 DEF/800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
Lv4、光属性1900のアタッカーで、デッキサーチ(《魔道書の神判》や《紫炎の狼煙》、《炎舞-天キ》など色々!)と特殊召喚を封じます。
存在するだけで、いろんなコンボデッキをズタズタにします。
白い泥棒(ホワイト・シーフ)
☆3 光属性 魔法使い族 効果
ATK/1000 DEF/700
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手はランダムに手札を1枚捨てる。
主役です。
オネストで強化できる光属性であり、手札破壊で相手のコンボパーツを落とし、逆転不可能に追い込みます。
手札破壊能力は、殴られた時に《収縮》《オネスト》を使っての「返り撃ち」でも発動するので、お忘れなきよう。
さらにこのモンスターは魔法使い族なので魔道書の神判から好きなタイミングでデッキから特殊召喚することが可能です。
上手く決められそうなタイミングを選んでガンガン出していきましょう。
霊滅術師カイクウ
☆4 地属性 魔法使い族 効果
ATK/1800 DEF/700
このカードが相手に戦闘ダメージを与える度に、相手墓地から2枚までモンスターを除外する事ができる。
またこのカードがフィールド上に存在する限り、相手は墓地のカードをゲームから除外する事はできない。
相手の墓地からモンスターを除外。さらに、墓地から除外することで効果を発動するカードも動けなくするので、《ゲーテの魔道書》や《征竜》の特殊召喚効果などを封じます。
墓地からのコンボを壊滅させるカードと言えるでしょう。すなわち、ミラーも征竜も涙目です。
魔導戦士 ブレイカー
☆4 闇属性 魔法使い族 効果
ATK/1600 DEF/1000
このカードが召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
また、このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。
コレが引けていれば、相手の魔法・罠に悩まされる事はまずありません。まさに外道!
ブラック・ホール
通常魔法
フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
直球な除去で、戦闘のリスクなく攻め続けることができます。
これで返してそのまま神判からジョウゲンを出せば勝てるようなデッキには、特に有効です。
月の書
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
チューナーを裏返してシンクロを封じたり、相手の大型モンスターを守備にして殴って破壊。自分のバテルを裏返して《エフェクト・ヴェーラー》から守ったりと、使いどころが非常に多い、現在最強の速攻魔法です。
収縮
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。
そのモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。
戦闘で勝ち続けるために必要なコンバット・トリック。《聖なるバリア-ミラーフォース-》や《奈落の落とし穴》と違い、攻めにも守りにも使えます。
魔道書廊エトワール
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
自分または相手が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動する度に、
このカードに魔力カウンターを1つ置く。
自分フィールド上の魔法使い族モンスターの攻撃力は、
このカードに乗っている魔力カウンター数×100ポイントアップする。
また、魔力カウンターが乗っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
このカードに乗っていた魔力カウンターの数以下のレベルを持つ
魔法使い族モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
魔法使いモンスターばかりのこのデッキにおいて、自分の攻撃力を激増させる永続魔法。場に残り続ける限り、戦闘に一方的に勝てます。超強力!
神の宣告
カウンター罠
ライフポイントを半分払う。 魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の どれか1つを無効にし、それを破壊する。
なんでもカウンターできるカード。
それはすなわち、有利な状況を「そのまま」に固定する事も、相手の逆転の一手をピンポイントで阻害する事も可能という事です。
攻め続けるデッキなのですから、ライフを払う事はまったく苦にならないはずです。
■より深くデッキを理解する。「入りそうで入らないカード」
デッキアドバイスを頼まれた時に、よく、こういう質問をする事があります。
「君のデッキには《エフェクト・ヴェーラー》が入ってるけど、なぜ?」
それに対して、「え? 強いから・・・・。」と答える人がほとんどです。
しかし、今回ご紹介した“外道ビート2013”には、《ヴェーラー》は入っていません。《奈落の落とし穴》も入っていません。
それはなぜなのか?
それを自分の言葉で、明確に説明できるようになれば、このデッキを使っていても、単なるコピーではなくなります。
「あなたのデッキ」になるでしょう。
ということで
また暇なとき気が向けば自分の言葉で解説書きます。
チェインも使いたかったんですが、入る理由がパッと思いつかなくて、当初の
「コンボ?シンクロ?そんなものは無くても勝てる!!遊戯王ビートデッキ 」
というコンセプトを優先しました。