だいぶ古い小説です。
けっこうおもしろかったです。
マドンナ
著者:奥田英朗(1959) 発行:2002/10/25
前に読んだ営業の悪魔の著者がおすすめしていて、それならおもしろいだろうと読んでみました。
本の内容
5つの短編小説をまとめた本で、全て主人公が既婚の課長です。
①マドンナ
40越えの課長(既婚)が、25歳の女性社員に惚れる話。
②ダンス
・自分と違って上司のご機嫌取りをする主人公と、それをしない同期の別の課長。
・息子がダンサーを目指して、親が反発する。
③総務は女房
・営業から出世ルートの過程として、賄賂が常習化した総務部に入った課長の話
④ボス
・古風な商社の営業部に欧米帰りの女性部長が来た
⑤パティオ
・都市開発の会社で街を作る仕事をしている主人公。老人の居場所について。
古い本で、価値観の古いエピソードもいろいろ出てくるんですが、特に②ダンスと③総務は女房の2つは、20年前の企業でも流石にこんなことある?ってかんじです。流石に誇張入ってますよね(?笑)
①②④の主人公はこうはなりたくないなと思う人の足を引っ張たり視野が狭くて広げる気も無いような人物なんですが、気持ちにはだいたい共感できます。
・「俺を誰だと思ってるんだ」なんて言い始めたらまずい。言っていることは正しくても悪者になる。
・老人の居場所を守ってあげようなんて思わなくても、無くなったら勝手に次の場所を見つけてくれる
ここらへんは覚えておこうと思います。