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遊戯王1103環境のゲートボールの記事を書いています

Aランクデッキ(ラギア、六武衆、ジャンド)の相性表

《前回のあらすじ》

先日1103環境のデッキランク動画を作成しました。

【遊戯王ゲートボール】ガジェット使いの考えるTier表 強さランキング【1103環境】 - YouTube

しかし、ここで終わりません。

デッキランク表からさらに踏み込み、各デッキの相性表を作って、どういう環境だとどのデッキが勝ちやすいのかも見える化したいと思います。

 

今回はAランクとしているラギア、六武衆、ジャンドの相性表をまとめます!

自分の使い慣れたデッキではないので、使い慣れた人の意見も聞いてみました!

 

ラギア

アドバイザー紹介

たかはしさん 2024年寒波亭グランド出場、2023/4月 寒波亭ベスト4(ラギア)×2など

何度かチームを組んでいるつながりで話を聞きました!

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おすなさん 2024年寒波亭グランド出場、ラギアの寒波亭入賞回数最多(恐らく)

毎回ラギアで寒波亭に出場している経験豊富なプレイヤーです。ラギアについて書かれたnote記事は他のラギアプレイヤーに大きい影響を与えています。
一回寒波亭で当たってボコボコにされたつながりで話を聞いてみました( )

ohkami作成 叩き台

筆者は十数マッチくらいしか使ったことがないので、だいたいイメージで作っています。これをまずはたかはしさんに見せてフィードバックをもらいます。

vsガジェット

ラギアは罠を乗り越えづらいデッキなので、ガジェット目線先攻を取ればだいぶ有利で後攻も何とかなるパターンが多いからガジェットが微有利という認識です。しかしラギア使いもラギア使いでガジェットには先攻ラギアはもちろんライオウとグアイバが有効だから有利だと思っている人もいそうです。実際それも間違いではない。ということでガジェット側にはガジェット微有利と書いたけどこちら側では甘くつけて五分にしました。

vsヒロビ

恐ろしいことにTwitterでは有利、不利両方の意見を見かけます。

こんな主張です。

・ジェネティックワーウルフの2000打点が強いからラギアが有利。

・ラギアはアドバンテージを獲得する手段があまり無いのに対し、ヒロビはヒロブラでアドバンテージを獲得したりできてヒロビが有利。

どちらも納得感はあります。間を取って素人の自分は五分五分に配置しました。

vsワーム

自分がワームを試していた時期があるのでこれは書けます。

ワームの打点が1800なのに対し、ラギアは打点で勝っています。だからといってワームが絶対勝てない程不利かというと、そうでもない気がしています。

メインから先攻ラギアに対応する手段としてワームヤガンを持っていたり、W星雲隕石から出てくるワームキングが超有効だったりワーム側にも評価できるポイントがいろいろあります。ここは五分五分としました。

vsカラクリ、ジャンド、暗黒界

カラクリに有利でジャンド、暗黒界に不利というのはみんなの共通認識だと思います。

ただし、構築とプレイで全然ひっくり返るものだとも思います。

vsカエル帝

カエル帝は罠があまり入っていないかわりに手札から高打点&除去持ちの帝を出すデッキです。罠が無い分通すとまずい動きを持っている展開系デッキに弱く、場にカードを常に置いてくる(=帝が刺さる)ビートダウンデッキ相手を得意とするデッキタイプと認識しています。なのでデッキ性質上カエル帝有利としています。

vsドラグニティ、スクラップ、サイキック、ラヴァル、スキドレTG、スキドレギアバレー、IF

デッキパワー、安定感の差もあってざっくりラギアが有利なんじゃないかと思っています。

vs六武衆、アライブHERO、TG代行天使、純代行天使

あまり有利不利がわからなかったので、すみおさんのnoteを参考にしました。

すみおさん曰く、六武衆は先攻ゲー。アライブHEROはRライトジャスティスがあるぶんヒロビよりラギアは戦いづらいらしく、代行天使はライオウやグアイバが刺さるので有利ということだそうです。

 

たかはしさん インタビュー結果

判定基準
有利:先後関係なくこっちに分がある
微有利:先行勝ち、後攻五分
五分:先行勝ち後攻負け
微不利:先後関係なく運によって左右されるが基本上振れでないときつい
不利:先後関係なく不利
無理:サイド15枚全部対策してやっとやや有利、メインじゃ無理、相手が事故ってないと無理

たかはしさんコメント
相手の罠耐性とこっちの下級のささり具合で有利不利が変わる感じですね
ジャンドアライブはガバ伏せできないかつこっちの下級だけだとあんま有効打にならないので不利。
暗黒はこっちの下級が負けるのと闇ウイルスが無理でラギア出せても相手にマクロに対する回答があった時点で負けです。

おすなさんさん インタビュー結果

※たかはしさんの相性表をベースに変更

おすなさんコメント

判定基準はたかはしさんのものとあまり変わりません。
後はそれに5年使ってみた体感と自分の勝率を参考にランク分けしてみました。

Q&A

Q :アライブがめちゃめちゃ不利なんですね!アライブHEROはサイドに女戦士とDDアサイラントを大量に入れるプランが流行っていますが、そのプラン以外だともっと相性が良くなったりするんでしょうか?(ohkami)

アライブは女アサイというよりは超融合とRが厄介ですね。
超融合のせいでラギアが信用出来ない。
Rがあるせいでガバ伏せが出来ない。
警告、奈落、七つなど先置きしなきゃ使えない札のみしか置けないので…。
融合を弾く幽閉、脱出は絶対にRで割られる訳にはいかないので余程被りがない限り融合体が出てくるまで置けないんですけど、融合体が出てから除去しようとすると確実にこっちのモンスターは戦闘破壊されるので罠の置くタイミングとか外すと一瞬でやられますね。

あと、対HEROでは七つで1番止めたいのはアド差を付けてくるヒロブラなんですけど七つをRで割られてからヒロブラ通されるときついですね。
Rで罠2枚破壊された後にヒロブラでアド差なんかつけられたらもう終わりです。

Q :純代行とTG代行で相性がだいぶ変わってるのが気になったかもです!(ohkami)

TG代行はグアイバ、ライオウが割と仕事してくれるのとシンクロ、エクシーズは罠で弾ける分戦いやすいですね。

代行は人によって構築が変わるので難しいとこなんですけど1番はクリスティアですね。
クリスティアは脱出が効かないですしクリスティア横にダラダラ長期戦されると相手の札が揃って殺されたりします。
お触れ1枚で積むときもあります。
ライオウ、グアイバもTG代行ほど強く使えないのでTG代行に比べたら結構しんどいですね。

あと、代行は意外とシャインエンジェルがダルい場面があります。
ライフ取れないだけでなく女戦士が出てくるのでラギア立ってる時は気をつけないといけないです。

まとめ

たかはしさんは強気にラギア有利が多めな相性表、おすなさんは控えめな相性表を作ってくれました!

これは性格が出ていそうですね。

けど不利が有利になったり、有利が不利になったりはしないので概ね自分の元々のイメージも外れてはいなかったようです。

それらのデッキが少なくなり、カラクリをはじめとしたガジェットで勝ちづらい有利デッキが環境に増えてきたらラギアの使い時かもしれません。

が、2人が無理ランクや約束された敗北ランクを新設しているアライブHEROと暗黒界は本当に厳しいんだと思います。+ジャンドは捨てるか対策必要ですね!

 

六武衆

アドバイザー紹介

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大嵐さん 2024寒波亭グランド出場 寒波亭2023/1月 優勝(六武衆)など

2023年に寒波亭初出場で個人戦優勝した大嵐さんに、毎回チームを組んでいるつながりで話を聞きました!

大嵐さんはブログで理論も語っています。

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くりすまさん 2023~2024年シーズン寒波亭優勝回数3回(TOP)

くりすまさんは最近は六武衆ではなくガジェットやアライブHEROを使っていますが、リアル1103時代は六武衆を使っているプレイヤーでした。

対戦すると、他の六武衆使いがあまりやらないプレイを連発し熟練具合を感じさせてくれます。

(後攻で結束を握っていてもサイクロン警戒で貼らずにモンスターを並べるとか、パペプラケアでカゲキと影武者をバラバラにしてターンを返すとか、六武衆なのに先攻トリシューラを放つとか)

ohkami作成 叩き台

筆者は1回だけ荒行六武衆で寒波亭に出て、サブトナメ3-0で優勝したことがあります。が、普段六武衆で出ているプレイヤーたちと比べると素人です。

六武衆はデッキ相性的に有利なのはHEROビートと暗黒界くらいで、他は先攻ゲー&サイドデッキでどれくらい意識されているかゲーになりがちなデッキだと思っています。

こういうデッキが流行っているから六武衆が強いだろう!よりは、六武衆意識のサイドカードが流行ってるかどうかで勝ちやすさが変わるんじゃないかと思います。

ただしカラクリとマシンガジェは不利で、マシンガジェは特にTGストライカーを入れたタイプには先手でも捲られやすく意識が必要だと思っています。

大嵐さんインタビュー結果

大嵐さんも経験が少なくて自信が無い部分
サイキック:五分五分〜微不利
ワーム:五分五分〜微有利
ラヴァル:五分五分〜微有利
インフェルニティ:五分五分〜微不利
スキドレギアバレー:五分五分〜微不利

これらは後々向こう側の専門家にもデッキ相性を聞こうと思うので、そちらを参考にした方が良いかもしれません!

大嵐さんコメント

・TGガジェ

ランク4に罠当てないといけない展開になったらもうキツい、パルキオンで活人止められるのがキツい。TGやガジェ召喚でライフ守られるだけでゆっくり不利になってく。

・天使

ヒュペクリスに当てる罠を残さないと行けない、アースヴィーナスのシンクロやトラゴブレイカーに罠使わされたら枯渇する。シエンがあまり役に立たない

・デブリ

ライコウセットを露払いでケアしたらバルブでしたとかよくあるので出来ない。罠をゆっくり剥がされてくので妨害が足らない。シエンがあまり役に立たない。荒行型なら攻めのスピードの速さとサイドイロウとかで五分五分〜微有利になるかもしれない。

・ドラグ

先1渓谷で負け。こっち先でシエン立てても渓谷テラフォ2枚あったらキツい。大型に罠撃っても次のターンにはまた大型が出てくるから罠が足りない。これもスピードの速い荒行なら変わるかもしれない。

・マシンガジェット

マシンと分かれば(初手ギアフレ召喚とか)フォートレス特攻も避け用がある(シエン+サイクセットみたいな)。活人が通る分パルキのあるTGよりマシ。

ガジェット使いのohkamiとしてはマシンガジェの構築次第で相性が激変するところで、御前試合やTG要素を入れるなどして六武衆を意識されたら不利だけど、意識されてなかったらたしかに五分取れるのかもというかんじです。

・サイキック

1kill成功率がシエン成功率より高いイメージ。お触れ搭載だとなおキツい。

・ワーム

ヤガン単騎にシエンどかされるけど、キーカードの隕石止められるのはワーム視点きつそう。経験ないので本当に分からない。

・ラヴァル

爆発2種をシエンで止められるのは明確に有利。淑女で裏剥がされるのがちょっとだるい。

・インフェルニティ

ジャンドに似ててゆっくり罠剥がされていくイメージ。1回でも展開通すとパール+ブレイク×2みたいな状況になってキツいから、初動を止め続けなきゃいけなくて、いつか罠が枯渇する。

・補足

シエンがいれば展開止められて有利!みたいな相手でも、そもそもシエンが立たない展開(初手)もあるので、シエン成功率と相手のデッキが回る確率どっちが高いかで有利不利決まるイメージですね!

例えばドラグだとシエン成立より渓谷ドロー率のが高いから不利のイメージで、暗黒だとデッキが回る率よりシエン成功率の方が高いみたいな。

ラヴァル/ワーム/サイキック/インフェあたりにも同じ考え適用できそうかなぁとは。

くりすまさんインタビュー結果

※大嵐さんの相性表をベースに変更

くりすまさんコメント

基本的に六武はビート相手には有利だけどラギアみたいに拘束してくる対面は後手はかなり不利、先はまあ有利くらいで五分かな
ちなみにIF相手はガン有利かなと
ドラグも五分かなぁ

対マシン

対マシンはカラクリ並に不利。
少なくともTGガジェットよりは絶対不利。
マシン不利なのは六武の構築に依存するけど、奈落幽閉なかったら逆立ちしても勝てない。
※実際六武衆は奈落幽閉を減らして強制脱出装置を入れている構築が多いです。
フォートレスがシエンに殴ってきて止められなかったら負け。
マシン側がブレイカー採用ならもっと不利。

純代行天使

純代行は五分でTG代行はそのままくらいかな。
罠の当てるポイントがほぼヒュペクリスだけなんだよね。
TG代行はTG絡んだらそこにも罠使わないといけなくてその分不利。
基本的に手数稼いでくる対面は不利。

 

まとめ

大嵐さんはインフェルニティの経験が無くて自信無しということだったので、2人で大きく評価が変わってくるのはvsマシンガジェットですね。これは想定している相手の構築と自分の構築が違うことにもよると思います。この40枚とこの40枚で戦ったらどっちが有利?という聞き方にすれば一緒になるんでしょうけど、テンプレと全く同じ構築で大会に出ているプレイヤーの方が逆に珍しいです。

また六武衆は荒行型と荒行を使わない型で大きくタイプがわかれますが、大嵐さんもくりすまさんも荒行を使わないタイプを使うことが多いプレイヤーなので、別の六武衆使いに聞くとその差も出るかもしれません。

このようなデッキの相性関係表で見るとちょっと冴えないけど、回った時のパワーが強いから相手のメタが薄かったり、先攻で回せる手札が来たり、罠を引かれなかったりすれば相性関係無く勝てるポジションのデッキというのがこの環境の六武衆なのかもしれません。

 

ジャンド

アドバイザー紹介

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すみおさん 2024/3月 寒波亭ベスト4(TGガジェット)など

自分の普段の調整相手です。大会だとジャンドはETが絡んで難しくなるということで最近はTGガジェットに移行していますが、昔はジャンドを使っていました。

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nanoさん(MJさん) 2024/4月 寒波亭ベスト4(ジャンド)など

先日の寒波亭チーム戦でベスト4になったnanoさんに聞いてみました。

nanoさんは10年以上前のリアル1103環境でも現役だったプレイヤーで、最近も200マッチ以上はジャンドを回しているので信頼できます。

ohkami作成 叩き台

筆者も一応ジャンドを使ってMDの大会で4-1優勝したことがありますが、普段ジャンドを使っているプレイヤーと比べるとやはり素人です。※ちなみに優勝した時のジャンドのメインデッキは、nanoさんのジャンドをくりすまさんがコピーして改造したもののメインデッキをさらに完コピしたものなので、今回話を聞くnanoさん由来です( )

ジャンドはHEROビートやラギアにはかなりの有利を取れますが、苦手デッキも多いです。ただし苦手デッキのカラクリ、ガジェットにも、向こうがDDクロウを入れていなければ全然勝てます。どれくらいジャンドを意識したサイドカードを他の人が入れているか…も有利デッキ不利デッキの流行り方と同じくらい重要です。

またジャンドは、展開パターンが環境の主流デッキで1番複雑なのに、ETに弱いため対戦時間が短くなるようにプレイの速さも求められる大会に持ち込むには事前の練習が必須なデッキでもあります。

それでも先手後手の不利を覆す力は他のデッキより高く、不利デッキを倒せる上振れ展開もしっかり持っているため、使いこなし甲斐があるデッキなんじゃないかと思っています。

すみおさんインタビュー結果

すみおさんコメント

・暗黒
SDはウイルス、普通のは永続がもりもりで勝ち切れないことが結構ある。

・ラギア
メインは割と取れるけど、サイド後は永続割れなかったら負けがわりと多発。

・ワーム
メインは先攻隕石されなければ相当有利だけど、サイドがジャンド厚すぎる。

※唯一ワームで入賞したしゃろみらさんがジャンドをかなり意識して抹殺の使徒などを入れていました。たしかに流行りのレシピはジャンドにかなり厚いです。

・スクラップ
殆ど経験ないから怪しい。

・スキドレTG
メインのスキドレ割れなくて落とすことが割とある。

・ドラグ
ライコウ使いにくいけど、その分誘発とサイク砂塵で割と耐えられる。

・ガジェ
言われてるほどメインキツくなくて割と取れる。

・天使
先アースかヴィーナス球球球は流石に負けだけどそれ以外は割とやれる。

・カラクリ
新書アドからの誘発と永続罠で負け。
ただし、上手くなければ割と勝ててしまう。

 

nano(MJ)さんインタビュー

※すみおさんベース

MJさんコメント

vsマシンガジェ 五分五分について

マシンガジェはマジで弾圧代償以外負け方ないレベルな気がします。
結局トリシューラと貪欲のスピードがキツいんで、マシンガジェは遅すぎますね。
まぁでも有利とはおこがましくて言えないレベルぽい気がします。

vs暗黒界 五分五分について

俺以外の人はみんな有利って言ってるけど五分。
アイスさんも昔の記事ですけどnoteでは微不利にしてましたね。
けっこう落とすゲームがある以上有利とは言いたくないなー。
向こうは意識してくるけどジャンド側は微塵も相手にしてないのも大きそうですが。

※1年前のアイスさんnote 
 (2023年寒波亭グランド優勝のジャンドプレイヤー)

まとめ

すみおさんよりMJさんの方が有利と不利をくっきりつけているイメージですが概ね一致しています。

vs暗黒界も二人ともメインギミックのぶつかり合いでは有利だけどウイルス、永続がもりもりで勝ちきれないという意見で一致していて、ここは共通認識のようです。

ちなみにラヴァルは最初、すみおさんはやや不利、MJさんはやや有利につけていて、2人とも対戦経験が全然無くてよくわからないという状態です。(有識者の意見募集中)

動画

この記事の表について語った動画も今後投稿予定です。

※本当は動画を先に出す予定で、この記事は動画の補足として公開するつもりでしたが、編集スピードが遅すぎて記事の鮮度が落ちそうだったので先に記事を出しました()

※動画はアドバイザーのコメントは載せず、アドバイザーの表を見比べて自分が気付いたことを語るような内容にして付加価値をつけようと思っています。

 

参考レシピ

ラギア参考レシピ

 

六武衆参考レシピ

 

ジャンド参考レシピ


参考資料

note.com

note.com