今回また新ジャンルの動画を作りました。
寒波亭の準決勝の南の四天王さんvsのりさん戦を撮影してずんだもん解説を付けさせてもらいました。
基本コンセプト
他ゲーの実況動画リスペクトで作る
自分はポケモンやバトルグラウンドの実況動画が好きなので、それと同じくらいおもしろいガチ路線の遊戯王の実況動画を作りたいと思っています。
なのでポケモンの対戦実況のどこを真似すればおもしろくできるか?実写のカードゲーム対戦で再現するにはどうすればいいか?を意識して作っています。
※からふるさんの大会動画の画角も参考にしています。
視聴者に与える情報量をプレイヤーと同じにする
今回こういう画面レイアウトにしています。
寒波亭のYoubube配信では最初に両プレイヤーの初手を映すので、実はその情報を使えば対戦相手の手札もある程度オープンにできます。
しかし、視聴者に情報を与えすぎると逆に動画がつまらなくなると思って、手前のプレイヤーが知ることができる確定情報しか見せないようにしています。
1ヶ月半前にこんなブログを書きましたが、この理論に基づいて作っています。
相手のミスがわかると冷めてしまうとか、プレイヤー目線で相手の手札を読む体験ができないとか、視聴者に情報を与えすぎると不都合があります。
※それはそれで別ジャンルのおもしろさがあったりはするんですが
鋭くないツッコミを欠かさず入れる
また過去に書いた記事の話ですが、対戦動画ではツッコミが重要です。
視聴者はプレイが”下手に見える”とストレスを貯めてしまいます。実際に下手かどうかは置いておいて”ミスっぽいもの”がスルーされたまま動画が進行していくとモヤモヤを抱えます。
それはツッコミを入れることである程度解消することができます。
なので、視聴者が疑問を感じそうな部分にはできるだけ欠かさずツッコミを入れます。
しかし、ツッコむ相手が自分ではなく動画に出ることを許可してくれた感謝すべきプレイヤーなので鋭いツッコミをしようと思ってはいけません。
そんなことをすると逆にキツイことを言う投稿主に対して「その言い方は無いんじゃない?」と視聴者がモヤモヤするので視聴者のモヤモヤを解消するというツッコミが果たすべき目的と逆行してしまいます。
気になった部分があったら遠慮せずツッコむんだけど、プレイヤーがどうしてそのプレイをしようとしたのかを考え最終的にはプレイヤーの選択を肯定する方向に持っていくことを意識しています。逆にそうやってどうしてそのプレイをしようとしたかまで考えたツッコミを心掛けないと的外れで浅いツッコミが量産されてしまうことにもなります。
アニメーションに時間は使わない、レイアウトにはそれなりにこだわる
今作ろうとしている動画のおもしろさの本質は実況者の解説です。
いくらアニメーションを頑張っても、解説がおもしろくないとつまらない動画になってしまいます。
編集に慣れて余裕が出てきたらアニメーションに凝っても良いですが、付加価値を生み出すのはアニメーションではなく解説とツッコミのおもしろさだということを見失ってはいけません。
むしろ下手なアニメーションは動画を安っぽくしてしまって減点対象です。
ただし動画が見づらいといくら解説を頑張っても減点されて見れない動画になってしまうので、見やすいレイアウトやBGMのバランス、カット編集、早送りの仕方などの研究には力を入れる価値があります。
・動画価値を一番プラスしてくれるのは解説のおもしろさ向上
・足切りラインを越えるために必須なのはレイアウトの見やすさ、音声バランス、カット編集、早送り
・おもしろい動画をさらにおもしろくできるけど、つまらない動画をおもしろくしてはくれない。そしてレベルが低いと減点になるのがアニメーション
いきなりアニメーションにこだわるとハードルが高くなるので今回は簡素に済ませます。
動画作成工程イメージ
試行錯誤で作りましたが、今回の作業の段取りを工程ごと分解するとこんなかんじになります。
1 レイアウトを整える
2a ずんだもんの実況を入れる
2b 各ターンの手札と伏せの状況をエクセルにメモする
2c ライフポイントを編集する
3 手札伏せの状況をエクセルとペイントで画像ファイル化する
4 つむぎの解説コメントを入れる
4b いらない間をカットで消していく
5 キャラの表情をつける
6 BGMを入れる(カット編集の時邪魔にならないように気を付ければどの段階でやってもいいけど)
ー完成ー
2a~2cと4、4bはそれぞれ同時に行います。
実際に今回の動画を作る時は試行錯誤していたのでちょっと違うやり方だったんですが、基本この進め方にするとやり直しが発生しづらいかなと思っています。
1 レイアウトを整える
動画を画面内にどの程度の大きさで配置するか?ライフをどこに配置するか?プレイヤー名、手札の数は~などは最初に半日くらいかけて決めました。
次回は流用できそうな部分です。
今回ここで必要なテクニックとして動画を斜めに切り抜く方法なども覚えましたが、それはまた後で解説します。
2a ずんだもんの実況を入れる
まずは間を気にせず全行動をずんだもんに実況させることにしました。
最近は映像と音声の内容がリンクしていることが大事だと思って意識しています。
それを守るためにはまずプレイの解説を入れる前に今画面で何が起きているか実況を入れてしまうのが良いと思いました。
解説は実況が喋っていない間だけ入れるようにします。もし実況を入れる前に解説を入れてしまうと、自分みたいなやたらマニアックな解説をしたがるタイプの作る動画はどんどん画面で起きていることと解説の内容がずれていってしまいます。
ずっとこの編集手順にするのが良いとは思っていないんですが、この方法で作れば大失敗はしないかなという感覚があります。
2b 各ターンの手札と伏せの状況をエクセルにメモする
最初はやっていなかったのですが、自分が解説を考えるために手札の内容をまとめておかないと難しいなと気づいて、エクセルに今の手札の状況をメモすることにしました。
こんなかんじでターンごとに手札の状況をエクセルにメモしています。
この編集段階ではまだカード画像までは用意していなくて、文字のメモだけです。
後々手札の画像を入れないといけないことを考えると、どのタイミングで画像を切り替えればいいかわかるようにターン終了のたびにずんだもんに「ターン終了なのだ!」と言わせるなどしてターンが切り替わるタイミングが後からわかるようにしておいた方が良いです。
2c ライフポイントを編集する
今回の動画は1戦目と2,3戦目でライフが減った時の演出が違くなってしまっています。
2,3戦目が改善Verで1戦目も合わせるのは難しくなかったけど、修正し忘れたままエンコードしてしまってそのままになっています。
アニメーションは凝らないという話を上でしましたが、ここは流石に強調する必要があってダメージを受けると数字が跳ねならがマイナス表記が出るアニメーションを付けています。ただし、これはアニメーション付きの文字をちょうど良い秒数にしてテンプレート保存していて、いちいちアニメーションを毎回つけなくても大丈夫なようにしています。
今回は優先順位を落としたけど効果音もつけても良いかなと思っています。
3 手札伏せの状況をエクセルとペイントで画像ファイル化する
こんなかんじで、
①エクセルのセルの大きさに合わせてカード画像を並べる
※そもそも行の高さをいいかんじにしておく
②並べた画像を複数選択してコピー
③ペイントを立ち上げてペースト
④png形式で保存
という手順でターンごとの手札の画像を作っています。
この方法で画像化すると画像の縦幅が全部セルの行の高さで決まるので同じになります。
そうすると動画編集ソフトに入れた後、X,Y座標を数値で入力してあげることで定位置に同じサイズの手札画像を持ってくることができます。
↑
今回は四天王さんの手札画像の位置はX:-661、Y:-330、相手の手札はX:650、Y:-330の座標を数字で指定するようにしています。
手動でゴリ押しで微調整しようとすると時間がかかるし、頑張ってもズレるものはズレます。頑張らなくてもズレないようにしたいです。
Altを押しながら画像を動かすとセルに合わせて移動させられる
エクセルの操作方法の話ですが、Altを押しながら画像を移動させたり、マウスでサイズを変えると、セルの行、列にぴったり合うように移動サイズ変更ができます。
この機能を使うのがこのやり方の前提です。
ターンごとに手札を切り替える理由
手札が増減するたびに更新するのは大変だし、ごちゃついた状況になって頻繁に差し変わるとそれはそれでわかりづらい気がするので、コスパ、視聴者が求めるレベルの両面で考えて、ターン開始時の手札を貼り付ける形式にしました。
編集コストがかからないうえに、この手札からスタートして今こういう状況なんだながわかるから毎プレイ手札の画像を差し替えるよりむしろプラスに働くこともあるかもしれません。
4 つむぎの解説コメントを入れる
上でも書きましたが、喋りたいことを喋ると画面と話の内容がリンクしなくなって、視聴者が集中できないのでそれだけは避けます。
また、手札の状況などを整理してから解説コメントを考えた方が効率が良いのでこの段階で解説コメントを入れる作業をします。
4b いらない間をカットで消していく
カット作業はこんなかんじのレイヤーの並べ方で進めていきます。
映像だけでなく手札、LPも一緒にカットしていかないと、タイミングがずれていってしまいます。なので同時にカットする必要があるパーツを連続して並べた状態で作業します。
Shiftを押しながらアイテムを選びます。
例えば映像レイヤーのアイテムをShiftを押しながら選んで、レイヤー12のアイテムを選ぶとその間の全てのアイテムが選ばれます。
その状態でCtrl+Bでアイテムの切断をすれば同時にカットする全てのアイテムをカットすることができます。
今まであんまりShiftを押しながらアイテムを選ぶ方法を使っていなかったのですが、今回の編集では無いと時間がかかりすぎて話にならないレベルで多用しました。
5 キャラの表情をつける
いつつけても良いんですが、他の作業と並行してやろうとすると操作が複雑になって混乱するので、表情は表情をつけるだけの編集パートを用意してつけるようにしています。あとカット編集後にやった方が楽です。
6 BGMを入れる
先に入れてしまっても特に問題はないですが最後に入れました。
今回マッチ3戦の内全部同じような系統の微妙に違う曲にしました。次もこれで良いかなと思っています。
今回習得した編集テクニック(ゆっくりムービーメーカー4)
プレビュー画面中にスペースキーで再生、停止
今更なんですが、必要性に迫られてようやく習得しました。
画面に合わせてセリフを入れる編集をする時にだいぶ効率が変わる操作で、今まではゴリ押しでいけてましたが、今回の編集量はこの操作無しでは全く終わりませんでした。
Shiftを押しながらアイテムを選ぶと複数選択できる
Excelなどと似たような機能ですね。今更ですがこれを覚えたおかげでめちゃめちゃ編集が早くなりました。
カット編集後にカットで細切れになった動画パーツの音量をいっきに変えるとか、複数パーツをいっきに選んでカットするとか、カット編集をする時には必須です。
クリッピング(動画トリミング)
こんなかんじでクリッピングという機能で動画のいらない部分を削除できます。
今回は手前のプレイヤーの場以外を削除したクリッピング済み動画、奥のプレイヤーの場以外を削除したクリッピング済み動画の2つの動画を最初に作って、秒数がずれないように流しています。
他の編集ソフトでもできると思いますが、ゆっくりムービーメーカーでは斜めクリッピングという機能と普通のクリッピングを組み合わせて使うことで今回の動画のような台形の切り抜き方が簡単にできます。
ただし画質を良くするために、次は撮影する時もっと場が大きく映るように撮りたいですね…。
モザイクの入れ方
ゆっくりムービーメーカー4でモザイクとぼかしの映像エフェクトをいいかんじに組み合わせて入れています。どちかだけだとしっくり来ないです。
配置する時レイヤー構成に気を付けないと隠したくない部分まで隠れてしまうので注意(普通)。
欲しいテクニック
※調べてないけどこういうテクニックがあればと思ったテクニックのメモです。
・画像を左揃え、右揃えにする
(デフォルトだと画像パーツは中央揃えになっていますが、本当は左揃えや右揃えにしたい時もありますよね。)
・画像を差し込んだ時の初期座標を固定する
(手札の画像を差し込むたびに座標入力するのがめんどうで欲しくなりました。ただし、手札画像を全部同じレイヤーに置くようにして、Shiftを押しながらレイヤーの端から端まで選べばいっきに全手札画像を座標指定で同じ座標に動かせるので、このテクニックは無くてもやっていけることに途中で気づきました。)
次気を付けること
カメラの画質
iPhoneSEで録画していますが、他のスマホだともっと画質が良くなるのか気になります。
実家の家族がもっと良い機種を持っているので今度試させてもらおうかと思います。
ガチなカメラだと逆に設定が難しくてハードルが高そうな印象があるかも…。
カメラの角度位置
前回は全くどんな動画レイアウトにするかイメージせずに撮ってしまったので、次は1回動画を作ったことでイメージしやすくなってもっと良い角度で動画を撮れるのでは?と思います。
他の人の対戦動画、他ゲーの実況動画を見る
決勝戦も撮ってあるのですぐに次の動画製作に移ることもできるのですが、一回の編集に時間がかかりすぎるので、一回他を見て学ぶことにしっかり時間を使ってから次の製作に取り掛かりたい気がします。
実況解説コメントの入れ方を変える
今回は先にずんだもんの実況を全て入れてしまう形式にしましたが、次回は違うやり方を試しても良いかも?と思っています。
画面の状況とキャラのセリフのリンクもあえてさせないなどありかもしれません。
あんまり挑戦しすぎて誰にも見てもらえなくなると、今のレベルなら安定よりは向上を目指したいです。けど作ってて明らかにつまらなくなりそうだったら安定路線に変えます。
おわり、今回の動画
ということでまた!