先日の寒波亭で、しゃろみらさんのワームが6-2で準優勝していました!
準優勝
— 寒波亭運営(1103環境)@3月9日(土)個人戦 (@kanpatei1103) 2024年1月6日
またおれか 兎ラギア
しゃろみら ワーム
うちやま 兎ラギア pic.twitter.com/KbPXu6yrL1
本人のブログ
しゃろみらさんといえば、2014年に斬新な型のマスクHEROで日本代表になって、その年の世界大会(日本代表選考会とはカードプールが違う)にはワームで出場して話題になっていた有名ワームプレイヤーです・・・。
当時のまとめブログ
vsワームとは今までの人生全部を合わせても数マッチしかしたことがなかったので、どんなデッキか知るために丸コピーして回してみました!
戦績、戦ってみた感触
使い始めは怒涛の連敗で1-6から始まりましたが、慣れてからは勝ち始めて勝率5割まで盛り返しています。
たしかにハマれば6-2はできそうだな~とポテンシャルを感じました。
デッキの構造
回してみて想像とギャップがあったところは、デッキの構造(?)です。
ゼクス+ヤガンを主にした罠ビート系のデッキなのかと思っていましたが、それよりW星雲隕石でいっきにアドを取って勝つ部分が強いのかなと感じました。
ワーム・ゼクス
召喚した時ヤガンを墓地に送れる。
1枚初動で刺さるデッキには1枚でゲームを作れるけど、1900打点に普通に戦闘破壊されて損するし大抵の除去に弱いので依存するとデッキが脆くなる。
ワーム・ヤガン
自分の場のモンスターがヤガン1体だけの時、墓地から復活できる。(フィールドから離れると除外される)※エクシーズ素材にすれば除外されない。
リバースすると相手の表側モンスターをバウンス(強制)。
ラギアやシャイニングを戻せたりして引いても普通に強い。(ただし、バウンスが強制なので使用済みブレイカーを再利用されてしまったり、1900打点の下級に普通に殴り倒されたりするので、てきとうに伏せると簡単に損をする。)
無理に効果を活かそうとするより普通に召喚してエクシーズ素材にした方が強いこともある。
ゼクス+ヤガンの動きは挙動がわかりやすいし、使ったことがないとここに目が行くと思うんですが、この動き+罠だけで勝てる程1103環境は甘くないなというのが使ってみた感想です。※TGガジェット戦は例外で、1800打点をガジェットはエクシーズかパルキオンを出さないと越えられないけど、エクシーズもパルキオンもヤガンでバウンスされてしまうので、ゼクス+ヤガンだけでも善戦できる。
W星雲隕石
裏モンスターを全部表にして、そのターンのエンドフェイズに自分のワームが残っていればその数分ドローしてワーム・キングを出せる。
(ワームを罠でエンドフェイズまで守ってあげなくても、相手が動いてこなかったターンのエンドフェイズや自分のターンに使って、相手に妨害の機会を与えずそのままドローとキングの召喚をすることもできる。)
ワーム・キング
ワームをリリースすれば生贄1体で出せる。(素引きしても意外と出せる)
ターンに何回でもワームをリリースして相手のカード1枚を破壊できる。
W星雲隕石がワームをデッキとして成り立たせてくれています。
サーチできるわけでもない3枚入ってるだけの罠カードにそんなに期待して良いのか?と思うかもしれませんが、初手で引けなくても中盤に盤面を巻き返す用途でも使えるので、意外と耐えて逆転するゲーム展開にも絡んでくれます。
代行天使のヒュペリオンやHEROビートのミラクル・フュージョンがイメージ近いです。
ワーム・カルタロス
ゼクスをサーチできる。
生き残った場合、隣にゼクスを出してもヤガンを復活させられないが、同名モンスターを加えられるので守って反転するだけでもアドが取れて単品で見てもぼちぼち。
自分ターンに伏せて、前のターンに伏せてあった隕石を打つと、ワームサーチ+1ドロー+キング召喚&裏側のカルタロスが残るで、お手軽に隕石1枚が3枚分に化けるので超強い。
ゼクス+隕石がめちゃめちゃ強いのはもちろん、ゼクスを引けなくても、ヤガン+隕石、カルタロス+隕石でも十分強いし、ワームを相手のエンドフェイズまで残せなそうな罠の引き方でも、先に隕石を伏せて自分ターンに隕石を打ってしまうこともできるので、隕石はけっこうな引き得カードです。
被ったら2回隕石を打ってドローを加速できるので被りも辛くありません。
ワーム目線使われたカードの印象
ブラック・ホール 辛い
ブラック・ホールが隕石に対するカウンターカードになっていてとても辛いです。
ヤガンを起動する目的で、相手ターンに隕石を使った場合、メインフェイズ2にブラック・ホールでワームを除去されると隕石が不発になってしまうので非常に痛いです。
自分ターンに隕石を使った場合でも、キングと裏守備のワームをブラホで飛ばされてしまうと隕石で得たアドがとんとんに戻されてしまいます。
隕石でデッキパワーを引き上げているので、上手く対応されてしまうとパワーダウンですよね。
デュアスパ、ヒロブラ 辛い
HEROは1900打点の下級がいて、ゼクス、ヤガンの動きが刺さらないうえに、隕石を打った後、デュアスパやヒロブラでワームを除去されると隕石を不発にされてしまうので非常に相性が悪いです。
ただHEROはキングの対処に苦労するデッキだし、こちらは奈落幽閉を大量に入れているので、隕石を決めてしまえば勝てはします。が、隕石を決めるハードルが高いですね・・・。
七つ道具、弾圧、神の警告 ぼちぼち
このあたりの罠も隕石を止めることができます。
ブラック・ホールと違って先攻隕石には対応できず、一度作られた盤面を返せるわけではなく、隕石を止めてもライフを失うのでブラック・ホール程きつくないですが・・・。
DDクロウ、ヴェーラー 弱いけどまあ
先攻ゼクス→ヤガンをDDクロウやヴェーラーは止められます。
ただ残ったゼクスを戦闘破壊できないとアド損なのと、このデッキのゼクスはジャブで通したいのは隕石なので、先攻ゼクスヤガン隕石を止められはするけど、使わなかった隕石が残ってしまって後々結局打たれるのがあんまり強くないと思います。
とはいえ、1ターン目の隕石より2ターン目以降の隕石の方が対応しやすいので、入れる意味はあると思います。
ライコウ まあ
カルタロスやヤガンなどを伏せて相手がモンスターセットで返してきて、エンドフェイズに隕石を打って、ライコウを反転されるとワームを破壊されて隕石が不発になってしまいます。
が、エンドフェイズに打たず自分ターンにもう1体ワームを出してから隕石を打てば普通に通るし、伏せモンスターがライコウじゃなければ2ドローできます。
なので、先攻隕石+モンスターセットにライコウセットで返すのは上手い返し方に見えてそうでもないです。(ただし、そこに警告七つを打たれるとだいぶ気まずい)
奈落の落とし穴 普通に強い
ゼクス→ヤガンの動きでアドバンテージが発生するのは、ゼクスでヤガンを墓地に置いた時ではなく、ゼクスが着地してヤガンを蘇生する時です。
なのでゼクスの墓地送りは止められませんが、十分1:1交換できていると考えて良いと思います。
使って気付いたこと
ゼクスの墓地送りはアドを生んでいない
奈落の項目でも書きましたが、ヤガンが何体墓地にいても同時に並べられるのは1体だけです。
なので、ヤガンを墓地に置いただけではアドバンテージは発生しておらず、ゼクスの隣に復活させるところまで成立してやっとアドバンテージが取れます。
それに気づいてからはゼクスの効果を破棄することが増えました。
このデッキはちゃんと動けている場合、カルタロスのサーチ効果でデッキのモンスターがガンガン減っていきます。
てきとうに回していると隕石や毒蛇の供物の媒介になる爬虫類族がデッキに1枚もいない状態になってしまいます。
また、蘇生したヤガンは除外されますが、エクシーズ素材にすれば墓地にいくし、ゼクスが奈落警告を踏むとヤガンが蘇生できないので、デッキにヤガンが残っている状態でゼクスを使い切ることが多いです。
ヤガンが余分に墓地に落ちているとDDクロウやヴェーラーをゼクスに打たれても、貫通できたりして良いこともあるんですが、それ以上にデッキの爬虫類族を切らさないことも大事なので、無駄に効果を使わないようにしないといけないと思っています。
毒蛇の供物は癖が強い
爬虫類族版のゴッドバードアタックみたいなカードなんですが、表側表示の爬虫類族しか媒介にできないため、自然な流れで打つのがめちゃめちゃ難しいです。
このデッキで僕が一番使いこなせていないカードは間違いなくこれでしょう。
サイチェンでもどのデッキに抜いてどのデッキに何枚残すか全然手探り状態です。
相手目線、変なタイミングで爬虫類族が攻撃表示で出てきたらまずはこれを疑いましょう。
ただし、ポテンシャルはあるカードなので使いこなせるようになりたいですね。
クリッター強い
最近はライオウやガジェットに弱いからと、ジャンド以外のデッキは抜いてしまうことが多くて、代行天使もクリッター無しのリストの方が多く見かけます。
なので久々に使いましたが、やっぱりクリッターは強いカードですね。
カルタロスをサーチして初動確保するのがこのデッキの採用理由だと思うのですが、全体除去耐性に魅力を感じました。
ミラーフォースや激流葬、ブラホに対して低リスクで並べられるのは偉いです。
罠が多いデッキなのでライオウに楽にカモられないのも良。
ビートデッキっぽいけどゴーズに耐性がある
隕石が通るとゴーズを気にせず攻めることができます。
ヤガンが伏せられた状態でワーム・キングで殴ってゴーズを出された場合、メイン2に①ヤガンを反転してカイエントークンを除去②キングの効果でヤガンをリリースしてゴーズ本体破壊 とすることで、ゴーズを楽々処理できます。
この構築の場合入っている、デスカリバー・ナイトもゴーズを気にせず殴れるアタッカーです。
これはだいぶ偉いポイントですね。
エクストラデッキの感触
使った
ローチ、メロウガイスト、ショックルーラー、カチコチ、ホープ
一応使った
ディシグマ、ブラック・ローズ・ドラゴン、アドレイション、ザ・シャイニング
使ってないけど必要性を感じる
キメフォ、エスクリダオ、アブソルートZERO
あるとありがたい時がありそう
ワーム・ゼロ、ガイアナイト、トリシューラ、パール
エクストラデッキで欲しいなと思ったカードはそんなかんじでした。
ガイアナイトは戦闘破壊したストライカーを奪って6シンクロしたい時、出しそうな気配がありました。
汎用ランク4
汎用ランク4はもちろん欲しくて特にローチ、メロウガイスト、ショックルーラー、ホープはよく使いそうです。
例えばゲーム中盤でゼクスヤガンを並べた後、相手がライコウをセットしたりして、そのままターンが返ってくると、レベル4を召喚するだけでショックルーラーを出してモンスター宣言して殴りにいけます。七つ道具とセットでこれをやるとだいぶ強いです。
メロウガイストもカラクリなどの伏せモンスターが読みやすい相手にゼクスヤガンしてモンスターセットで返された場合(だいたい罠もあるんですが)七つ道具とセットでゴリ押すとかなり強いです。
ローチ、ホープはレベル4×2をそのまま並べても微妙な時にもちろん出したいです。
カチコチはもう一押しライフを取りたい時必要です。
超融合用カード
元々のリストからグレートトルネードはアドレイションがいればあんまり出さないかなと思って今OUTして回しています。
トリニティも頻度が少なそうなのでOUT。
あと1000、1500削れば勝ちという時に自分のワームを素材にして押し込む用でワーム・ゼロをINして試しています。
先週の時点でまとめようと思っていた内容なんですが、後回しになっていました笑
ではまた!